絶対音感と相対音感
身近な風景でサウンドスケープを楽しもう
「サウンドスケープ」という言葉を聞いたことがありますか。
日本語では「音の風景」とでもいいましょうか。
音の環境を自然科学や人文科学など様々な側面から総合的に捉える概念です。
少し難しいでしょうから、実例をあげましょう。
ということで、サイクリングにでかけたのです。
私のうちの周りは田んぼばかりで、とても静かなところです。
普段はほとんど車ですから、今日はいろいろな音の発見がありました。
夕方になって出掛けたのですが、丁度かえるの大合唱が始まっていました。
音量で言えばとてもうるさいはずなのに、耳に心地よい音でした。
風で、擦れる木々の音。耳に流れる空気の流れ。日頃、忘れていた感覚を取り戻しました。
音と環境をうまく融合してすばらしい情景が広がっていました。
「サウンド・スケープ」とはこのような「音の風景」を言います。
iPodでおでかけ
ウォークマン(ちょっと古いですか)はよく聴きますか。
最近はiPodでもいいでしょう。
BGMというのは、サウンドスケープデザインを参考にするところがとても多いです。
そこで、個人でもできるサウンドデザインを実践してみませんか。
ウォークマン(言い方はこれに統一)を聴いて、散歩に出てみましょう。
車や自転車だと危ないですからやめましょうね。
本来、というか通常はウォークマンを聴くときは外の世界からは遮断して音楽に集中して聴くことが多いと思います。
それを、敢えて外の風景をじっくり眺めながら聴いてみてください。
ここの風景にはこんな音楽がいいな、というのを選んでくださいね。
意外とおもしろいですよ。
そうやって、歩いてみると「ここにはこういう音楽が合うんだなあ」などと考えるようになります。
くれぐれも、神経は外に向けてくださいね。内にこもってはだめです。
内にこもっていると、犬のうんちを踏んでも気づかないなんてことになりますよ。
うんちに気づくためにも外に気持ちを向けて散歩に出かけましょう。
田舎の音、都会の音
田舎と都会、どちらに住みたいと思いますか。
私は田舎にぜひ住みたいと思います。
なぜか。
音の専門家として、感じて欲しい音は田舎に多いからです。
サウンドスケープという分野で考えた場合、非常に良い環境が整っています。
自然の音にもっともっと耳を傾けて欲しいと思います。
都会には耳障りな騒音の問題も避けては通れません。
人間が多く住んでいる以上、仕方のないことですがそれが人間に心理面にも悪影響を及ぼしていることも否定できないのです。
数年前、「文化騒音」という考え方の批判書が出版されました。
日本人は管理されたいと望む人が多く、それが騒音を引き起こしているというのです。
どういうことかと言うと、例えば電車に忘れ物をしたとします。
その理由は「忘れ物を注意するアナウンスがないから」というのです。
アナウンスとする側も責任を取りたくないから過剰にアナウンスをする。
それが、騒音だという理論です。
少々、極端なお話ですが分からなくもありません。
極端ついでに話しますと、長いこと都会に住んでいると石につまずいて転んだら、
「誰だ、こんなところに石を置いたのは。」
田舎ではまずありえません。
(極端な話ですので、怒らないで下さいね)
音環境が良くないと、心にも良くないのです。
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私たち周りにはあらゆる音が溢れています。耳に心地良い音もあれば、そうでない音もあります。
音という目に見えず、意識にも上がりにくい存在だけにまだ多くの人がその潜在価値に気付いていません。
これを読んで、プライベートでもビジネスでも日々の感覚を変えていきましょう。
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