音の補完
無い音を聴くことができる聴覚の仕組み
耳ってすごいですよね。どんなにたくさん音があっても好きな音を聴くことができる。
それから、無い音まで補って聴くことができる。
「えっ、無い音?それはまだ聞いてませんよ。」
おっとそうでした。
これはトレーニングではなく、誰にも持っている能力なのです。
無い音を補って聴くとはどういうことでしょうか。
例えば、
「それでは、新潟県内の天気予報をお伝えします。県内は明日から寒冷前線が南下し、寒い日が続くでしょう。山沿いでは雨から雪に変わるところもありそうです。」
というナレーション。良く聞きますよね。
ところどころにザーっというノイズを入れてみます。
「それでは、新潟ザー内の天気予報をお伝えザーます。県内は明ザーら寒冷前線が南下し、寒いザー続くでしょう。山ザーでは雨から雪に変わるところもあザーうです。」
文字だけで表現するのは難しいのですが、何となくわかりますか。
不思議なことにほとんど問題なく聞き取れるのです。自然と音を補完しているのです。
次に、ザーではなくただの無音にします。
「それでは、新潟 内の天気予報をお伝え ます。県内は明 ら寒冷前線が南下し、寒い 続くでしょう。山 では雨から雪に変わるところもあ うです。」
これは、ある程度は聴き取れますが、格段にその精度は落ちます。
ザーっという音があれば、本来そこに音が存在するという判断を瞬間的にして補うのでしょうね。
ノイズにはこのような特性があることも憶えておきましょう。
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音という目に見えず、意識にも上がりにくい存在だけにまだ多くの人がその潜在価値に気付いていません。
これを読んで、プライベートでもビジネスでも日々の感覚を変えていきましょう。
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