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こんにちは。
フェルモンドの齋藤です。
おとといの犬に追いかけられました。
仕事でお客さんの家に伺ったときのことです。
少し離れたところに車を止めて歩いていると、
道端にパッと見ドーベルマンみたいな犬が仁王立ち
してるではないですか。
正確に言うと、「仁王座り」ですが。
「いやあ、参ったなあ。ダッシュするか。いや、走ったら
間違いなく追いかけられるだろう。そうしたら、アイツの方が
速いよな。どうするかな」
と、大人気ないことを考えていると、
「ワンッ!ウゥゥ!ガォ!」とすごい迫力で吠えられました。
すべての思考が停止し、そりゃあ猛ダッシュですよ。
そうすると、ヤツももちろん追っかけてくるわけです。
それも、めちゃくちゃ速いスピードで。
そのフォルムといったら、獲物を捕らえるときのような
低い体勢で迫ってきました。
「うわ、このままいったら間違いなく追いつかれる。
そうしたら、噛まれるかなあ。いい大人が恥ずかしいなあ」
と、私は一瞬の判断で犬に向かっていきました。
しかも、
「ウォリャァ!!!」と叫びながら……。
すると、そのドーベルマンもどきは止まったんですよ。
しかも、よく見ると腰が引けてる。
チャンス!
さらに追い討ちをかけるように、
「どぉりゃぁーーー!!」
完全に形勢逆転です。
私は、ビビリまくっている”もどき”を追い回しました。
調子に乗った私は逃げるのをいいことにどんどん
追い回しました。
すると、とある家に逃げたんですね。その犬は。
ふん、まあいいか。今日はこのくらいで……なんて
思っていると、
「あらー●●ちゃんお帰り〜。どこに行ってたの〜」
なにぃー。
飼い犬ですか。
あんな危険な犬を野放しにしないでくださいよ。
私はその一件で、
小学校の頃、犬がいて通れない道を近道だからといって
がんばって走って通っていたこと。
家で飼っていたアヒルに庭で追いかけれているのを
家族に笑われながらて見られていたことを思い出しました。
大人になっても野良犬にはビビッてしまいますね。
ただ、逃げてばかりではダメということは学んだようです。
さあ、だいぶ前置きが長くなりましたが本日もいってみましょう!
BGM Psychology makes your life pleasant and comfortable!
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BGMの心理学 : Opus.056-2008.7.31号 [まぐまぐ殿堂入り!]
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上記の例から言えることは、
「人はちょっとしたことで、過去の記憶を呼び戻すことがある」
ということです。
決して、逆切れをしろということではありません。
女性と犬は、追えば追うほど逃げる、ということでもありません。
なぜ、こんな長い前置きを書いたかというと過去の記憶を呼び覚ます
要因として「聴覚刺激」がとても有効だということを言いたいからです。
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■思い出の写真と「音声」があったら……
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どういうことか。
それでは、こんな想像をしてみてください。
学生時代、好きな人とと海へドライブへ行ったときのこと。
夕焼けのキレイな浜辺で、思い切って告白。
相手はだまってうなずく。二人はその後……
とまあ、こんな思い出があったとします。
そんなあなたが30歳になって、そのときの夕焼けの写真を見つけたとします。
どんな感想ですか?
ちょっと胸がチクっとするような、「淡い思い出」といったところでしょうか。
では、30歳になってそのときの「告白の録音テープ」を見つけたとします。
(そんなものがあるはずないんですが、あくまで仮定で。盗聴ですからね)
その「告白の録音テープ」を聞いたと想像してください。
どうですか?
「淡い思い出」ですか?もっと生々しいでしょう。
だって、そのときの恋人の声が聞こえるんですよ。
ビジュアルなんて自然に想像されますから、言ってしまえば、
リアルタイムな感じに近いですよね。
あまりにも脳へのフィードバックが強烈過ぎて、一気に過去に
戻ってしまうようです。
これが、「聴覚」のチカラなのです。
「聴覚」からの刺激はその場の空気を作り、ヴィジュアルをも
想像させ、さらには過去の思い出もリアルタイムで感じるかのように
再現する。
視覚からの刺激以上に想像力を働かせてしまうのが、「聴覚」の
特徴でもあります。
世の男性諸君は夜な夜な「大人の動画」をダウンロードするわけですが、
どうしても音を聞きたくて、がんばったことがあるでしょう。
ヘッドフォンにするのか、いや、微音でもいいからスピーカーからが……。
レベルが低くてすいません。
音はそれほど大事ということです。
ですから、店内で流れるBGMは、こういった音のチカラを
理解していれば適当には選べないはずです。
その場の雰囲気をBGMによって、想像の世界へと誘い、
すばらしい空間と時間を提供していく。
お客さんはBGMによって、「ああ、なんかいい店だなあ」と
感じ、無意識にリピーターとなっていく。
そんな風に音をコントロールしていけたらいいですよね。
BGMにまでこだわる「余裕」を持ち、お店作りの柱の一つに
「聴覚への刺激」を入れてみてください。
今までと違った、アプローチ方法が見つかるかもしれません。
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◆編集後記
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先日行った、東京ミッドタウンのリッツカールトンホテル。
45階のラウンジはとても眺めがよく、6時過ぎは最高の景色でした。
ラウンジに入って、数分後名前を軽く聞かれ、「齋藤です」と。
すると、来る人来る人みんな「齋藤様」ですからね。
そこらへんはさすがリッツです。
調子にのって、生演奏しているピアニストにリクエストをしたりしました。
ショパンが得意ということなので、「じゃあショパンの曲ならなんでも」と
お願いしると、……バッハが流れてきました。
本当に、あのピアニストはショパンが好きだったのだろうか(笑)。
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【BGMの心理学】 BGMはあなた(お店)の印象を決める。
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[発行責任者] 齋藤 寛(音環境コンサルタント)
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ひとつ、教えていただきたいことがあります。
http://otokan.com/url/granada.htm
この映像を見てください。
これは、曲名はAgustin Laraの「Granada」という曲なのですが、
このピアノ伴奏の楽譜を探しています。
もし、情報を知っていたらぜひ教えてください!
お願いします。