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こんにちは。齋藤です。
今日なんと、車の上にすごいものが乗っかっていました。
触っていいものやら……。
びっくりしました。
編集後記の後ろで詳しく書かせていただきます。
それでは、本日もいってみましょう。
タイトルは堅いですが、とても重要な内容ですので。
BGM Psychology makes your life pleasant and comfortable!
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BGMの心理学 : Opus.050-2008.6.19号
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「感性価値」を創造する。
なんだか難しそうな表現ですが、ビジネスを成功させる上でとても
重要なポイントとなりますのでじっくり考えてみましょう。
「感性価値」とはどいういうことでしょうか。
例えば、あなたはティッシュがなくなったので、薬局に買いにいきました。
このときの買う理由というのは「ティッシュがなくなったから」、「ないと困るから」という
ことですよね。
それ以上の高度な思考はなされていないと言ってもいいでしょう。
それでは、薬局の帰りに家具屋さんに寄ったとしましょう。
そこには人目惚れしてしまうにふさわしい、「イス」がありました。
見た目もかっこいい、POPを見れば「人間工学に基づいて……」とうまい表現が
並んでいる。
ディスプレイも見事で、そこは自分の理想とする部屋そのままが作られていて、
その絶妙な雰囲気の中に人目惚れしてしまった「イス」があります。
そこであなたは思いました。
「こういうイスで仕事するといいよなあ」
「なんだか、自分の格が上がるよなあ」
「このイスに座った俺、たまらんなあ」
もはや、妄想に近いですが、決して他人事ではありませんよね。
程度に差はあるにせよ、こういう体験をしたことは一度や二度はあるでしょう。
実際には家に戻れば座るには充分なイスがある。
別に困っているわけでもないし、そもそもこの家具屋に来なければ
欲しいとすら思わなかった。
そんなものだと思います。
このときの思考回路は人間だけの「高次情報処理」といえます。
イスから発展して、ビジネスを成功させてチヤホヤされている自分まで
想像してしまうのですから、その処理能力はすばらしいものがあります。
(良い、悪いは別にして)
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■感性価値を創造できれば何でも売れる
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「感性価値」というと難しいですが、いわゆる上記のような例がそうです。
お客様の感性に響くようなアプローチをする。
そして、本来人間が持っている「高次情報処理」による「欲しい」という
感情を持ってもらう。
この「感性価値」という面からアプローチに成功すれば、
今まで売れなかったものでも売れてしまうほどです。
そのくらい強力な武器になるのです。
前述のティッシュの例のように「なくなったから買う」のような理由で
買ってもらっているとすると、ティッシュを大量に持っている人は
絶対に買いません。
だって、理由が「なくなったから」だからです。
でも、「イス」の人が違いますよね。
「なんかいいなあ」
これで買ってしまうわけですから。
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このように、ここ数年で目覚しく日本人の「感性」は発達しています。
これからはこの「感性」に訴えかける、響かせるというポイントを
無視すると、非常に苦しくなっていくと思います。
「そんなこといっても、うちはイスを売ってないし」
「生活必需品しかないし」
「病院だから、無理やり来いってのもどうかと」
そうですね、わかります。
では、最近コンサルティングをさせていただいた歯医者さんの例を
お話しましょう。
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■院内の空気が変わった
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歯医者といえば、「痛い」「泣く」「怖い」などと思っている人も少なくないと
思います。
特に、子どもの頃はそう感じていたことでしょう。
最近の歯医者さんはどうでしょうか。
そういったマイナスのイメージを払拭するために努力されています
歯医者さんの治療には保険がきくものとそうでないものがあります。
自費治療といわれるものです。
この保険のきかない自費治療ですが、高価な材料を使って制作しているため
通常よりも割高になります。
ただ、「持ち」や「フィット感」は抜群で、お勧めしたい治療方法なのだそうです。
でも、それが難しく悩まれている方が多いようです。
そもそも病院ですし、保険がきくのが当たり前だと思っています。
高くて良いのは分かるけど、別に保険の適用内で普通は治るわけだし、
なかなか手が出ない、そんなところでしょう。
そこで、必要になってくるのが「感性価値」という部分です。
ただ治れば良い、というだけはなくそれ以上の価値。
感性を刺激するような価値。
これが必要になります。
保険内だと銀歯で笑うたびにピカっとなるけど、
自費治療なら白い歯のように見える。
彼氏や会社の上司にも好印象。
今までよりも笑顔に自信が……
こんな流れを作れば、
「へえ、ちょっと高いけど、それなりの価値はありそうだし、
なんだか笑顔の自分を喜んでくれる彼氏を想像したら
もう銀歯なんてやってられない」
と、思ってくれるかもしれません。
(ちなみに私はピカっとする銀歯ですが)
意識の高い歯医者さんではこれを口で説明するだけでは
うまくいかない、ということが分かっています。
どうしても、「病院」ですから雰囲気作りから変えていかなくては
いけません。
美容室やエステサロンのように。
キレイな内装と壁には栗乃木ハルミのひまわりの絵。
すわり心地のよいソファーに座りながら、極めつけは
プロとしか思えない美しい選曲のBGM。
はい、やっと出てきましたBGM。
ここまで長かったですね。
初めて読んだ方は「なぜBGMの心理学?」とお思いになった
ことだと思います。
そうなんです、BGMはその場の雰囲気を決定づける力があります。
試しに、今の歯医者さんにエアロスミスのハードロックが掛かっている
のを想像してみてください。
(名誉のために言いますが、私も若い頃はバンドマンでバリバリの
ドラマーです。ロックが決してダメというわけではありません。念のため)
やっぱり、雰囲気違いますよね。
意図した雰囲気は崩れてしまいます。
BGMというのはある意味「マッチしていて当たり前」というレベルの高い
感性価値へのアプローチ法でもあります。
「BGMの心理学」の読者であるあなたは、もちろん相当高い感性を
お持ちなわけです。
それは、普通の人からは一線越えている意識ですから、
これからもBGMの使い方、選び方、またはBGMに限らず「音」への
関心を高めていっていただきたいと思います。
がんばっていきましょう。
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◆編集後記
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前回のメルマガで多くの感想をいただきました。
ありがとうございます。
特に、「ダメ」と言われない限りこのメルマガ内でご紹介したいと思っておりますが、
今日のように気づいたら気合いを入れて書いてしまう場合がありますので
何卒ご了承ください。
今日は、これ以上長いとどうかと思いましたのでまた次回必ずご紹介いたします。
メールはすべて読ませていただいております。
100%個別にも返信しますので、気兼ねなくメールくださいね。
このメールに返信すれば私に届きます。
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【BGMの心理学】 BGMはあなた(お店)の印象を決める。
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[発行元] FERMONDO(フェルモンド)
[発行責任者] 齋藤 寛(音環境コンサルタント)
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車の上に乗っかっていたものは、
「すずめ」です。
どこから落ちてきたのか分かりませんが、すごく弱っており飛ぶ力は
残っていませんでした。
かわいそうなので、家に連れて帰り家族みんなで介護にあたっています。
すずめって何を食べるか知っていたら教えてください。
とりあえず、ご飯をあげてみたのですが、くちばしにくっついて
面白いことになってしまいました。
その写真は↓こちらです
http://otokan.com/url/blog.html
ブログにアップしましたので見てみてください。
すずめってかわいいものですね。
この歳ではじめて手に持ちました。