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こんにちは。齋藤です。
最近、雑誌の取材等で都内で出向いて行くことが多いのですが、
つくばに戻ると「静けさ」を一番に感じます。
つくば駅にTXで戻ってくると、一番メインの交差点に立っても
シーンとしているんですね。
おそらくシーンとはしていないのでしょうけど、
都内から戻るとそう感じます。
つくばは田舎と都会がうまく融合されていて、
とても住みやすい街だと思います。
研究学園都市というだけあって、アカデミックな雰囲気も好きです。
ぜひ、遊びに来てくださいね。
それでは、今日もいってみましょう。
BGM Psychology makes your life pleasant and comfortable!
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BGMの心理学 : Opus.048-2008.5.4号
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先週は、感性に響かせるにはBGMが大切という話をしました。
視覚へのアプローチはおもしろみがなくなってきているのも事実で、
これからは聴覚を意識したマーケティング、プロモーションが注目されて
いくでしょう。
前回の「有線をアルバイトが勝手に変える」という話は、共感してくださった
方が多く、「その通り」とメールをいただきました。
だいたい悩みって共通しているものですね。
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■店内から発声する音に耳を傾ける
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BGM以外で店内から発せられる音といえば何が思いつきますか?
店内といっても、ジャンルが広すぎますから飲食店ということにしましょう。
お店で食事をしていると思って、想像してみてくださいね。
「厨房から聴こえる音」
「水道の音」
「外の車の音」
「店員の声」
「足音」
「隣の会話」
「エアコンの音」
「レジのピーッという音」
などなど、あらためて考えてみるといろいろとあるものです。
私のクライアントで非常に音への意識が高い紅茶サロンがあるのですが、
そこでは、スタッフがあらゆる音へ気を配り、改善を心がけています。
先日は「足音」について話題が出たのでそのお話をしましょう。
「足音」というのはここでは「店員の足音」ということです。
例えば、雰囲気を出すために天然の木を使ってナチュラル志向な
テイストを押し出しているお店の場合、床ももちろん木です。
経費を削減したためか、そこを歩くと「ドンドン」と足音がします。
店員が歩くたびに「ドンドン」。
オーダーを取りに行くときに「ドンドン」。
料理を運ぶときに「ドンドン」。
これは、お客様にとってみればたまったものではありません。
楽しい会話のひとときも、いつも「ドンドン」と足音が聴こえていたのでは
台無しですよね。
床を木にするのか、石にするのか、カーペットにするのか、そういう視点で
考える必要もあるのです。
意外と見落とされがちですが、無意識に不快感を与えてしまいますので
たかが「足音」と思わずに改善していきましょう。
靴のソール素材を変えるだけでも違いますから。
しかし、ここで注意してもらいたいことは「静かであればいいわけではない」
ということです。
まったく足音がなかったらどうでしょう。
気づいたら隣に店員が!ってなことにもなりかねません。
ゆっくりと食事と会話を楽しんでいるときに、幽霊のように
「お冷はいかがですか?」
おお、怖い。
ですので、難しいのですが「適度な足音」が必要ということです。
うるさくはないけれど、店員の動きは感じることができる。
この微妙な感覚。
音にこだわっている、音への意識が高いオーナーさんはそこまで
気を配っているのです。
細かい気配りがお客様の「快感」に貢献しているのですね。
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■トイレの二重ドア
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小さな飲食店のトイレを想像してください。
そこのトイレは食事をするフロアからドア一枚ですか?
それとも、二重になっていますか?
最近行ったどこかのお店を思い出してみてください。
ここで言いたいことは、「音へのこだわり」ではなく「音への配慮」です。
特に、トイレは女性にとってはとてもデリケートな場所ですから、
細かい配慮が必要です。
食事とするフロアからドアが一枚だったらどう思いますか?
玄関あけたら二分でご飯、ならず、「ドアをあけたら、二秒で便器」では
センスを疑われても仕方ありません。
用を足す音が響くかも、と考えるだけで嫌ですよね。
お互いに。
もうひとつ、トイレにBGMを流すという事例もあります。
この「トイレBGM」の効果は二つあって、
一つは「用を足す音を消す」こと。
二つ目は「現実に戻さない」ということです。
「現実に戻さない?」
はて。
どういうことでしょうか。
居酒屋を想定してみてください。
みんなでパーっと飲んで、ほろ酔い加減でいい感じ。
そして、ちょっとトイレへ。
「ああ、もうこんな時間か。そろそろ帰ろう」
これはよくあるシチュエーションです。
これをBGMによって防ごうというのです。
トイレにBGMを流すことによって、店内の賑やかさから
現実に戻すことを防ぎ、テンションを保ってもらうのです。
意外と効果がありますよ。
「現実に戻さない」
これを意識すると、ほかにも思い当たるポイントが出てきます。
いろいろと考えてみてくださいね。
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◆編集後記
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全然関係ないのですが、今日「浄水器」を買いました。
ヤマダ電器で。
(ヤマダは本社が群馬の前橋で、私の出身も前橋です)
浄水器もつけたことだし、さっそく飲み比べ。
「ゴクゴク」
もひとつ「ゴクゴク」
おお、すごい。全然違う。
鉄っぽい感じが消えてる。
なんでもっと早くつけなかったのだろう思うくらい、効果てきめんでした。
今は、浄水器の水を沸かして紅茶を楽しんでいます。
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【BGMの心理学】 BGMはあなた(お店)の印象を決める。
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[発行責任者] 齋藤 寛(音環境コンサルタント)
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子どもの頃よく聴いた音楽ってなんですか?
あなたの家では何がかかっていましたか?
ぜひ、メールで教えてください。
小さな頃に聴いた音楽はその後の人生にとても
影響があるそうですよ。
私は、「ポールモーリア」かな。
母親が好んでよくかけていました。