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BGMの心理学 vol.038-2007.10.27号
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こんにちは。
「BGMの心理学」の齋藤です。
ここのところ、急にベートヴェンのピアノソナタが聞きたくなり、
昔録音したMDを引っ張り出してきています。
巨匠アシュケナージの全曲録音のもので、MDで全曲ダビングしました。
全部で10枚以上あるので、ランダムに選ぶと何番が流れてくるのか
わからなくて、それもまた楽しいものです。
後期の30番〜32番を夜聞いていると、瞑想の気分に浸れます。
芸術の頂点に達した作品を秋の夜長に味わうのはいいものです。
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■ドライブにはヴァイオリン、ベッドにはピアノ
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例えば、サティのピアノ。
車のBGMで聴いたことがありますか?
よっぽどの高級車でない限りは、サティのような静かでゆったりとした
ピアノ曲はドライブのBGMには向いていません。
向いていないというよりも、聴こえづらいのです。
車のタイヤと道路の摩擦で発生する騒音の周波数はだいたい1000Hz。
ピアノ曲の周波数もそれに近いので、いわゆるマスキング効果により、
聴こえづらくなってしまいます。
高速道路を走ったときにピアノのソロをかけてみてください。
いつもよりもボリュームを上げないと聴こえづらいはずです。
ピアノは静かな部屋で、紅茶でも飲みながらゆっくり聴くのがいいですね。
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じゃあ、ヴァイオリンはどうか。
ヴァイオリンは比較的、車の騒音に邪魔されずに聴くことができます。
ヴァイオリンは倍音が豊富で人間の耳に一番敏感な4000Hz付近の
音がよく響きます。
試しにヴァイオリンソナタを車で聴いてみてください。
クラシックがBGMだとちょっと……という方は葉加瀬太郎でも結構です。
ヴァイオリンはピアノの伴奏が付くことがほとんどですから、どっちが
聴こえるか比較してみましょう。
おそらく、伴奏のピアノはまったく聴こえないのにヴァイオリンの音のみ
聴こえてくることがわかるでしょう。
倍音を豊富に含む、ヴァイオリンの音色は車の騒音から抜け出して、
私たちの耳に届くのですね。
次のドライブにはヴァイオリンのCDをかけてみてはいかがですか。
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■NACK5に出演するはずが
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最近ラジオの仕事がときどきあります。
先日はNACK5の「NACK WITH YOU」に出演のお誘いがあったのですが、
何せ、3日くらい前だったので、すでに仕事の予定が入っており、あいにく
お断りすることになりました。
NACK5はいつも聞いているラジオ局なので、すごく残念でしたが
仕方ないですね。
また次回を待ちます。
ラジオ関係の方、いつでも出ますのでよろしくお願いします。
ラジオ好きです。
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最近は(でもないか)、自分でラジオ局を作ってしまうのがはやって
いるようですね。
ラジオ局というと大げさですが、「ポッドキャスト」のことです。
自分のブログの中で、音声配信機能をつけることです。
無料ブログサービスでポッドキャスト機能が充実しているのは
「seesaa」か「voiceblog」でしょうか。
一時期は、seesaaでブログを更新していたのですが、
現在は独自ブログに切り替えています。
音声配信をそろそろしようと考えているので、
またseesaaブログを活用しようと思っています。
せっかくなので、齋藤翔先生との対談でも流しましょうか。
齋藤翔先生とは「オトナの声美人計画」の監修役を務めていただいている
人気心理カウンセラーです。
齋藤翔先生に監修していただいただけに、とても濃い内容に仕上がっています。
そして、とても実践的だと。
現在、早くも数百名の方にお読みいただいていますが、じわじわと
モテ声の影響が出てきているようですね。
↓このページを読むだけで、「声」への意識が変わると思います。
「オトナの声美人計画」
http://otokan.com/url/motegoe.html
■編集後記
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今回のメルマガから「送信者名」を追加しました。
まぐまぐの機能が追加され、送信者を設定できるように
なりました。
差出人のところに【BGMの心理学】が入るようになりましたので、
見分けやすいですね。
こういった機能をどんどん増やしてもらいたいものです。
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発行元:FERMONDO(フェルモンド)
発行責任者:齋藤 寛(音環境コンサルタント)
メインサイト公開中↓
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