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BGMの心理学 vol.031-2007.08.13号
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こんばんは。齋藤です。
今年は孤高の天才ピアニスト、グレン・グールドの
「生誕75年+没後25年」です。
グールドは、高校生の頃にファンになりました。
人間業とは思えない、「月光三楽章」の超絶な速さ。
バッハの極度に短いスタッカート。
「熱情」では、極度に遅い演奏。
今まで聴いていたピアニストにはもちろんこんな
弾きかたをする人はいなく、とても新鮮にうつりました。
また、演奏のスタイルも独特です。
ピアノのイスが極端に低く、肘よりも手首が上にくるような
フォルムで弾いています。
もちろん、熱狂的なファンとしてはこのポイントは
見逃すわけにはいかず、
イスの足を切りました。のこぎりで、切りました(もったいない)。
そのイスでずっとピアノの練習をしていたので、
低いことに慣れてしまい、よく大学の教授に注意されていたのを
思い出します。
もうお構いなく、一番低くして弾いていましたけどね。
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今回、なぜグールドの話をしたかということですが、
それは彼の「声」に関係しています。
実は今、、心理学者、セラピスト、ボイストレーナー、交渉学の専門家の
方たちと、「声の魅力」について執筆をしています。
声を出すという行為は日本人には苦手な人が多いです。
セミナーで話したり、会議で発言したり、朝礼で挨拶したり……。
なかなか、大好きと思っている人は少ないのではないでしょうか。
そして、「声」自体にそれほど注意を向けていない人が
ほとんどだと思います。
相手に伝わる「声」、感じの良い「声」、魅力的な「声」など、
心理的な要素も含めて、「声」についてアプローチしています。
あまり、いろいろと書くと長くなってしまうのでまた後日にしますが、
「声の魅力」についてそれぞれの分野の専門家が集結して、まとめたのは
私が知る限りでは見たことがありません。
これは、とてもおもしろい内容になりそうです。
現段階ではおそらく電子書籍になる予定です。
ぜひ、楽しみにしていてください。
(こういった内容を扱って欲しいという希望がありましたら、メールくださいね。)
話が逸れてしまいました。
ええと、グールドですよね。
実はこのピアニスト、演奏中に「声」を出すんです。
盛り上がるところでは、必ずと言っていいほど、「声」が出てます。
歌うといったほうが自然でしょうか。
この、「グールドの声」はCDにもバッチリ録音されていて、
初めて聴いたときには、ぶったまげました。
なにせ、夜中に一人で聴いていたものですから、
変な声を聴いてしまったのかと……。
しかも、その時にはグールドの声だと気づかずに、
ずっと不安な日々を送っていました。
「おれ、いつから霊感があったんだろう……」
数日後に、ある友人から「グールドってへんな声出すよねえ」と
聴いて、こちらの世界へ戻ってきました。はい。
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というわけで、「声の魅力」について執筆していたら、
グールドが頭に浮かんで離れなかったので今日は書いてみました。
今年は世界各地でグールドに関する催し物が開催されているようです。
その中でも最大のものは母国カナダの文明博物館)で
9月末より始まる特別展「グレン・グールド展――天才の響き」です。
http://www.civilisations.ca/cmc/gould/goulde.html
カナダ人は自国の象徴、対外的アピールのアイコンとしてグールドを
評価しているようです。
まだ、グールドの音を聴いたことがなければ、
「ゴールドベルク変奏曲」がオススメです。
(1955年録音バージョン)
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■編集後記
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今日は群馬の榛名湖に行ってきました。
海とは違ったすがすがしさがありました。
気温は26度。
とても気持ちい風でした。
ペダルボートの乗って、筋肉痛が……。
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発行元:FERMONDO(フェルモンド)
発行責任者:齋藤 寛(音環境コンサルタント)
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