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ＢＧＭの心理学 vol.015-2006.11.03号
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[発行部数：11,303部]
こんにちは、音環境コンサルタントの齋藤寛です。
今日、テレビでモーツァルト特集とやっていました。
ご覧になったなりましたか？
あらためてモーツァルトのすごさを感じました。
私が強烈に印象に残っているのが、常に作曲という仕事を
継続してやっていたということです。
恋人との別れや、子どもとの死別、父との死別……しかし、
モーツァルトはそのような時にも作曲をやめませんでした。
むしろ皮肉なことにその頃作曲したものに名曲が多いのです。
アイネ・クライネ・ナハト・ムジークやドン・ジョバンニ、
トルコ行進曲などは晩年の作品です。
モーツァルトは単純な感情表現ではなく、もっと超越した何かを
全て音に変えることができた天才だと思います。
モーツァルトは比較的明るい曲が多く、そんな暗い印象はないと
思いますが、実はものすごいいろんな感情を表現した作曲家でも
あるのです。
表面的には明るくても実は様々な意図が隠されている。
そのギャップが天才たる所以なのかも知れません。
感情を全て音で表現する……。
音楽で身震いするような感動を味わったことがありますか？
同じ音楽を聴いて、涙を流して感動する人と何も感じない人と
がいます。
何が違うのでしょうか。
もちろん、その曲に思い出があることもあるでしょう。
でも、感受性というのはまた別の話だと思います。
はじめて聴いた曲でも感動することができる。
これは本当にすばらしいことです。
私もコンサートにいってはじめて聴く音楽なのに身震い
するような感動を覚えることがあります。
「ああ、音楽はほんとうにすばらしい。」
そう、思ってしまう瞬間です。
感受性を高めるにはやはりたくさんの音楽を聴くことだと
思います。
モーツァルトは子どものころからそのような環境に
置かれていました。
小さなお子さんをお持ちでしたらぜひお願いしたいです。
音楽をたくさん聴かせてあげてください。
楽器に触れさせてあげてください。
そして、そのときによい思い出となるように褒めてあげてください。
子どもは褒められたときが一番成長します。
子どもの「こころ」を育てるのは音楽や絵などの芸術が欠かせないと
思います。
そして、強い「精神」を育てるのは競争です。
ですから、小さなお子さまがいらっしゃるのであれば、
芸術とスポーツには触れさせてあげて欲しいと思うのです。
今日はモーツァルトの生涯を通して、
「どんなに辛いときがあっても、やり遂げる力」を学びました。
それでは、また。
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■編集後記―――――――――――――――――――――――――――――
私は学生の頃最後のピアノの試験で、
ショパンのピアノソナタ第２番を弾きました。
今ではまったく手がつけられません。
どうやって弾いたんだろう……。
毎日、練習しないとだめですね。
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発行：音環境研究所
担当：齋藤寛（音環境コンサルタント）
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Mail：info@otokan.com
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