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BGMの心理学
第1回(06年5月16日)
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こんにちは、音環境コンサルタントの齋藤寛です。
http://bgm-psychology.seesaa.net/
●居心地の良いお店って?
さて、今日は少し具体的に解説したいと思います。
居心地の良いお店とそうでないお店。何が違うのでしょう。
スタッフの対応、活気、品揃え、価格、ライティングなど
いろいろと考えられます。
音楽はどうでしょうか?
「あそこはBGMがよくて、なんかいんだよな」
こう思うお店は、まず間違いなく音楽に気を使っています。
名前を出すと問題もあるでしょうから伏せておきますが、
ある喫茶店での話。
というか、誰でも知っているシアトル系コーヒーショップです。
「おいおい、だったら名前を出したっていいだろう」
まあそのとおりですが、有名すぎて、
かえって気恥ずかしいというか……。
その店で、あるお客さんがスタッフに尋ねました。
「ここのBGMはとてもいい。有線ではないようだが、
何を流しているんだい?」
実は、その会社が独自に開発したBGMだったのです。
それがだんだん話題になり、やがてCD単体としても
発売するに至ったほどです。
「おっといきなりCDデビューの話か? 大袈裟な」
と思うかもしれません。
大丈夫です。確かにこの例は理想的なケースですが、
ちゃんと考えて流していれば、既存の音楽で十分ですよ。
●BGMでブランド化もできる
音楽というのは、無意識の領域に入ってきますから
(ちょっと難しい話ですね)、
何も考えないで流していると、とても怖いことになります。
意図とは違うイメージを、お店に対して持たれてしまうのです。
逆に、意識して決まった音楽を流していれば、
上手にお店のブランド化ができるわけです。
私も、とても居心地の良いお店があります。
ビートルズがいつも流れていて、
お店の雰囲気ともとてもマッチしています。
こうして、BGMの使い方一つで、リピーターが確保できるのです。
次回は、少し音楽の心理学を交えてお話しましょう。
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発行:音環境研究所
担当:齋藤寛(音環境コンサルタント)
Site:http://bgm-psychology.seesaa.net/
Mail:shiroshi.saito@nifty.ne.jp
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