雑貨屋さんはなぜ「白」が多い?
こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤 寛です。
先日、白を基調としたとてもキレイな雑貨屋さんに行きました。
ディスプレイも見やすく、お洒落な空間が演出されていました。
でも、店内を見回すと人がまばら……。
「こんな雰囲気のいい店なのに、人いないなあ」
これが私の感想でした。
でも、よーく店内の雰囲気を探っていると、やはりおかしな点が。
それは、もちろん「BGM」です。
どんなBGMかというと、
ベースがドスンと効いた、「ボン、ボン、ボン、」て感じの音楽でした。
しかも、音量がとても大きい。
いわゆる、ヤン車のBGMです。雰囲気はそんな感じ。
以前に、周波数の高い音は空間を広く見せる効果があるとお話しました。
しかも、「白」はより空間を広く見せることができます。
それなのに、すべて逆らった音楽を流していたのです。
なんとなく、違和感。これが、一番まずいです。
気付かないうちに、お客様の滞在時間が減っていく。
そして、店員はその原因に気付かない。
ちなみに、その雑貨屋さんはかなり有名です。
店舗数もかなりあると思います。
あなたが昨日行った、その雑貨屋さんかもしれませんね。
BGMはお客様の「なんとなく……」に大きく影響します。
あの店にいく理由は?
「なんとなく雰囲気がいいから」
理由なんてそんなものです。
理論的な理屈は後付けです。
ですから、「なんとなく……」に関わる部分は大切にしたいですね。
それでは、また。
この記事を書いている人
- Twitter:@fermondo
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新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング(音で心を整える)をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある
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