自然に体が動くのが音楽
フェルモンド齋藤です。
音楽を聴いて、思わず体を動かしてしまうことってありますよね。
これは、とても自然なことで音楽にとって「動き」が重要であるということは、
かなり古くの時代から考えられていました。
アリストテレスはこう言っています。
「なぜ、音は感情を刺激する唯一の感覚であるのか。言葉のない旋律ですら、感情を持っている。しかし、色や匂いではこうはいかない。われわれは音に付随する運動を感じ、これらの運動は行為を刺激し、その行為は感情のサインとなる」
(Helmholtz より引用)
つまり、音楽を聴くと体が自然に動き、それが人の感情を左右するということです。
現代では、コンサートホールや車、イヤホンを通しての音楽聴取が主流になってきており、
本来の「動きを伴う音楽」の影は薄くなりつつあります。
ただ、薄くなっているのは意識だけであって、根本的なメカニズムはもちろん変化はありません。
事実、海外のコンサートでは、シュトラウスのワルツを聴いたときに体を動かしている場面があります。
あれが自然な姿なのかもしれませんね。
体を動かせる場面で音楽を聴くときには、思いっきり身を任せて動いてみるもの脳にとっていいでしょう。
この記事を書いている人
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新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング(音で心を整える)をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある
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