動物に音楽はどう聴こえる?
こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤寛です。
さて、突然ですが今日は動物の話。
今まで(一応)人間に対しての効果としていろいろ書いてきました。
では、動物には人間と同じような音楽の効果があるのか。
ペットを飼われている方はそのあたりは敏感でしょう。
実は、人間以上に動物は音楽に影響されるのです。
人間は20000Hzまでの音は聴こえますが、犬は50000Hz、猫は60000Hzまで聴こえる言われています。
人間には聴こえない、バイオリンの倍音なども犬や猫はうっとり聴いているのかもしれません。
フランスの名ヴァイオリニストのジャック・ティボーの自伝に興味深いエピソードがありますのでその一つを紹介します。
アメリカの動物園でこんな実験をしました。
黒豹の檻の前に行くと、今にも飛び掛りそうな態度でティボーを威嚇してきました。それは、口から炎でも吐きかけるようだったと言います。
そこで、ティボーはフォーレの「子守歌」を弾きました。
するとどうでしょう、先ほどまでの態度とは一変して猫のような表情、うっとりとして今にも寝てしまいそうになったのです。
でも、これは音楽の影響なのか。そこで、ティボーはパガニーニのロンドを弾きました。
悪魔のようなトリル、駆け抜ける和音で圧倒しました。
すると呪縛状態からは解き放たれ、ふたたび暴れ、騒ぎ立て、怒りをしめしたというのです。
ペットの猫(ちなみに私は猫派)にはいい音楽を聴かせてあげましょうね。
お試しあれ。
それでは、また。
この記事を書いている人
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新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング(音で心を整える)をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある
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