音のファイルの種類
- 2006-06-16 (金)
- WebやDigitalSoundの話 Tweet
こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤寛です。
先週あたりから、MP3やWAVEといったファイルをアップしています。
「名前はよく聞くんだけど、何が違うんですか。」
こんな質問を頂きました。
そこで、今日は音声ファイルの種類について簡単に説明したいと思います。
まずファイルの種類ですが、
WAVE
AIFF
MP3
WMA
AAC
MIDI
まだまだありますが、このへんにしましょう。
まず、「WAVE」ですが、これはいわゆる圧縮なしのファイルでCDと同じ音質と思っていただければいいでしょう。
生の音に極めて近いファイル形式です。
難点は容量が大きくなってしまうところです。インターネットでの配布を考えると向いていないかもしれません。1分で10MBくらいいきますから。
「AIFF」は「WAVE」のマック版です。
音声が再生できるPCなら問題なく聞くことができます。PCに元から入っている警告音や起動音などは「WAVE」ファイルです。
続いて「MP3」。これは、名前はたいていの人が聞いたことがあるでしょう。CDの10分の1以下に容量を落すことができます。圧縮というやつです。
人間の耳には聴こえにくくなる高さの音をカットして容量を落しています。
「MP3にはビットレートってありますよね」
そうです。このビットレートによって更に圧縮の大きさを決めることができます。当然、圧縮率を上げれば、音質は悪くなります。
私の経験では128kbpsで十分だと思います。これ以上音質を上げても、変わりはほとんどありません。
「WMA」は「MP3」と並んで、現在よく使われているフォーマットです。Microsoftが提唱したものです。「MP3」と同じファイルサイズならば「WMA」の方が音質が良いとされています。
でも、実際に圧縮の方法も違いますので音の荒れ方も違います。「MP3」はなんかこもる感じがしますし、「WMA」はあからさまに荒れます。と、言葉で言ってもなかなか伝わらないでしょうけど。
「AAC」はiPodや携帯電話でよく使われます。「MP3」の1.4倍圧縮効率がよく、音質はほぼ同じです。
「MIDI」これは音のファイルではありません。「なんの音を」「どのくらいの高さで」「強さはこれで」といった数値の情報のファイルなのです。楽譜をテキストファイルにしたようなものです。
では、「音」はどこからくるのか。あなたのPCに内蔵してある音源の音が出ているのですよ。ですから、聴く人の環境によってどのような音が出ているかはまったく異なります。
よく、ブログなどで開いた途端にとてもチープな音質のBGMが流れることがあると思います。あれが「MIDI」です。でもチープな音の正体は自分のPCなんですけどね。
利点はファイルサイズが非常に小さいので扱いが容易です。それから、専用のソフトを使えば、楽譜の表示もできますし、編集も可能です。
とりあえず、こんな感じで覚えておけば困らないと思います。もっと知りたいという人はメールお待ちしております。
それではまた。
この記事を書いている人
- Twitter:@fermondo
- 齋藤寛のFacebook(お気軽にどうぞ)
新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング(音で心を整える)をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある
最近の記事一覧
- 2015.06.10ピアノにまつわる話『ピアノ教室の法則術』が発売されました!購入者限定音声プレゼントもあります。
- 2015.04.13マスコミ取材関係新入社員の五月病を救え!BGMにできるメンタルヘルスケア
- 2014.12.13マスコミ取材関係オフィス街のお寿司屋さんのBGM ~スペースによって雰囲気を変える~
- 2014.08.25マスコミ取材関係会社の休憩室でのBGM選びのポイント
- 更新通知サービス 45 views
- 音環境コンサルタント-齋藤寛です。 50 views
- BGMでお店をブランド化 35 views
- 映像と音楽の関係 42 views
- ドライブに最適なBGM 38 views