音楽が勝手に鳴るホームページ
- 2009-10-07 (水)
- WebやDigitalSoundの話 Tweet
BGMの心理学の読者から、こんな質問をいただきました。
「ホームページを作ろうとしているのですが、アクセスすると音楽が鳴るようにしたいんです。
でも、勝手に鳴るのは失礼でしょうか?」
自分のサイトやブログで音楽を再生できるようにしたいという方はかなり多いでしょう。
しかし、それはよく注意して作り込む必要があります。
上の質問に答えるならば、
「勝手に音が鳴るサイトはやめてください」
です。
なぜか。
テレビと違ってWebサイトというのは能動的な行為になります。
調べ物があったり、ブログを投稿したり、mixiのメッセージをチェックしたり。
あくまで、能動的。自分の世界です。
でも、テレビは受動的。
向こうが発信してくる情報を受け入れていくという流れになります。
ここが大きな違いです。
テレビであれば、受動的ですからどんな音楽が流れようと、
まあ、一応受け入れます。
いきなり、「消音」にはしないでしょう。
一方、インターネットをするときは自分が自由に操作することが
でき、能動的な行為になります。
その、自分の世界のところにいきなり無断で、音楽が鳴り始めると
どう感じるか。
ほとんどの人が、「拒否反応」を起こします。
最悪は、閉じる。
友達の車に乗っているときには、その友達がかける音楽を普通に受け入れることが
できるのに、自分の車で誰かに聴きたくもないCDをかけられると違和感を感じるのと
似ています。
そもそも、インターネットは標準の状態が「無音」ですので、
なおさら、邪魔された感じがしてしまうのですね。
マナーとしては、必ず自分で再生ボタンを押して再生できること。
それから、ボリューム調整、消音ボタン等がついていること。
これは最低限守っていただきたいと思います。
その上で、自分の情報を発信すれば音や音楽は強いメッセージとなるはずです。
このブログでも、そのうちオーディオセミナーなるもの始めてもいいかもしれませんね。
それでは。
この記事を書いている人
- Twitter:@fermondo
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新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング(音で心を整える)をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある
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