店内放送って良い音?
こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤 寛です。
今日は、昨日予告した通り「店内放送」についてお話ししましょう。
「店内放送」には二種類あって、一つはお客さんへのご案内。もう一つは従業員間での連絡です。
お客さんへのご案内については、使い方を間違えなければ有効な手段だと思います。
問題なのは、従業員間での連絡のほうです。
「ピンポーン、パンポーン。ええ、昨日使ったモップが戻ってきておりません。まだ、持っている人がいましたら、至急事務所まで戻してくださーい。」
これ、どう思いますか。私は苦笑いしてしまいました。
お客さんに知らせてまで、店内放送しなければならない内容でしょうか。
そういったお店はBGMにもまったく気を使っていないことが多いようです。
それから、店内の音の反響です。
異常に響いていて、聴き取れないアナウンスがあります。
「何をしゃべっているのかな。」
と、こちらが気を使ってしまい、かえってストレスになります。
特に、お年寄りには高音が聞き取りづらく不快に感じることでしょう。
お店にはあらゆる年齢層の方がいらっしゃると思います。
若い人だけの感じ方ではなく、お年寄りや子供の目線でも考えるようにしたいものです。
快適な音環境は、特定個人の好みだけでは作り出すことができません。
BGM以外にも、気をつけなければいけない「音」がたくさんあります。
どこかのお店に行ったら、こんなことも気にしてみると新たな発見があるかもしれません。
それでは、また。
この記事を書いている人
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新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング(音で心を整える)をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある
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