集団の脳の働きを変える音楽の力 宣伝会議「ブレーン2013.1月号」
今回は「集団と音楽」をテーマに書かせてもらいました。
現代では音楽を聴く環境というのは、極めてパーソナルな環境が多くなっています。
これはスマートフォンやiPodが急激に普及していることからも容易に想像することができます。
ただ、音楽が本来使われてきた目的を考えると、個人よりも集団に目を向けるとその重要な効果に気づくことができるのです。
集団の脳に作用する音楽の力
音楽が誕生した理由は一説によると「社会的な結束力を強める」と言われています。同じ時間、同じ空間で同じ音楽を聴くだけで、気持ちがひとつになる。特にスポーツの応援ではその効果は計り知れません。音楽活動は本来は集団活動です。音楽が生まれた時代を考えれば、個人で録音された音楽を聴くということなんて存在していなかったのですから、それもうなずけるでしょう。
炎を囲い、家族や集団で皆で歌を歌い、リズムに合わせて踊った。それが、集団の結束力を強くし、明日への希望を作ったのです。
最新の音楽神経科学の分野は個人の脳から集団への脳の変化へと研究をシフトしてきています。
それだけ、音楽が集団の心理や行動に影響するとわかっているのです。
店舗やオフィスのBGMはそういった意味で、今後ますます注目され、重要度が上がっていくでしょう。
単なる娯楽ではないという認識が広まるのも時間の問題のようです。
その辺りについて、ブレーン2013年1月号に書かせてもらいました。
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この記事を書いている人
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新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング(音で心を整える)をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある
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