聴覚は視覚に勝る
こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤です。
ドライブしていて、外の風景が音楽に影響を受けるという話は覚えていますか。
これとは少し違いますが、明るい映像に明るい音楽を組み合わせると相乗効果により、より効果を発揮します。
明るい映像とは明るい雰囲気という意味で、単純な明度のことではないですよ。念のため。
これを、専門用語では「共鳴現象」と言います。
この現象は、聴覚と視覚の明るさの感覚がだいたい同じ時に顕著に見られます。
さらに、どこから音がなっているのかわからない時により効果が発揮されるのです。
映像の発信位置と音の発信位置がまったく別のところでは少し効果が落ちるということになります。
映像と音楽の「共鳴現象」はビジネスの場でも多く見られ、特にドラマやCMではその効果が使われます。
ドラマでは良い音楽なしにはヒットは難しいでしょう。ひいては、音楽のヒットへと繋がっていくわけです。
ドラマや、CMからのヒット曲というのは今でも多いですよね。
ただ、全体に言えることは「聴覚優位」ということです。
極端な例をあげますが、とびきり悲しい映像にとびきり明るい音楽を合わせるとどうでしょう。
誰かが泣いている映像でも、音楽が明るければうれし泣きになるわけです。
これも、憶えておいて欲しいテクニックです。
それでは、また。
この記事を書いている人
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新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング(音で心を整える)をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある
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