音感覚トレーニング その1
こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤 寛です。
今日は、耳の感性を鍛える話をしましょう。
現代の音環境ではどこに行っても何かしら耳に入ってきます。
耳はそもそも蓋ができませんから、聴きたい音とそうでない音を意識的に聞き分けることができます。
というよりも、全ての音がいっぺんに意識世界の中に入ってきたらどうなってしまうでしょうか。
考えるだけでも、疲れますね。
何か、好きなロックのCDを聴いてみてください。
ボーカルとドラムとベースとギターとそれぞれ、そのパートに集中すれば別々に聴き取れますよね。
意外とうまくいくはずです。
それを、自然界でみましょう。
もっと集中しないとだめですよ。それだけに終わった後は結構疲れます。
まず、何も聴こえない環境を作り出して下さい。
何も聴こえないというとあとからの私の話と矛盾しますので、「聴こえないと思う環境」にしましょう。
そうですね、できるなら夜の山奥か防音設備の整った部屋か。
現実的に難しいなら想像するだけでもいいとしましょう。
何か聴こえますか。
「何も聴こえない環境だっつーの」
失礼しました。でも、「何も聞こえない環境」はないのですよ。
よーく耳を澄ませてみてください。
自分が呼吸する音、心臓が脈を打つ音、そして耳を流れる血液の音。
これが聴こえたらそうとう集中したはずです。
疲れましたか。
音に対して、すごく良い感覚を持ってきたことでしょう。
現代のストレス社会の中ではなかなか体験できません。
時々やってみてくださいね。
それでは、次回は音感覚トレーニング第二弾です。
この記事を書いている人
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新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング(音で心を整える)をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある
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