BGMがいらないカフェがありました
こんにちは。
フェルモンド齋藤です。
先日、CONTAXのAriaにDistagon35mmF2.8を付けて佐原の古い街並みの
撮影に行ってきました。
つくばからは車で1時間ほど。
古き良き日本の街並みがとてもコンパクトにまとまっている、風情溢れる街です。
いいですね。
将来はこんなところに住もうと思います。
とても暑い日でしたので、カフェでもないかなと散歩をしていると、
ありました!
表からは、営業しているのかわからないほど。
古民家を改装した作りになっており、「カフェしえと」の暖簾と、メニュースタンドだけが目印。
この控えめ、かつ風情のある雰囲気に引かれて、立ち寄ってみました。
入り口とは反対側にはこれまた癒しの庭がありました。
ほどよい明るさの照明と、贅沢な配置のテーブルたち。
私が座ったのは、押し入れ(たぶん)を改装して椅子代わりにしたと思われる壁側のスペース。
ゆったりとしたその空間にはBGMは流れていませんでした。
「この空間にはどんなBGMがいいのだろう」と一瞬考えましたが、
その考えはすぐになくなりました。
クラシックか?
スローなジャズか?
いや、思い切って琴とか。
ぜんぶ、ボツ。
まったくイメージにそぐわないのです。
考え抜いた答えは、
「BGMはいらない」。
この空間には「静寂」という音が流れていました。
日本人は昔から音がないことを「しーん」という言葉で表現してきましたが、
まさに音がないことを何か言葉で表現したくなるような、
心が洗われる空間でした。
静寂というBGM以外はそこにはいらないでしょう。
こんなところで、朝からゆっくりと執筆をしてみたいものです。
頂いたのは、この黒蜜アイス。
黒蜜とか黒糖には弱いようです。
最高でした。
この記事を書いている人
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新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング(音で心を整える)をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある
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