ピアノ演奏は脳をフル活用している
ピアノを演奏するときにテクニックを重視する人と、
感情表現が大切だとする人がいます。
テクニック偏重の考えは昔からよくあって、
いくら指が回っていても、心が音楽になければダメだというものです。
これはもちろんどちらも大切であって、テクニックがなければピアノは弾けないですし、
感情表現ができなければ音楽としてとても寂しいものになります。
ピアノ演奏にはもっともっといろいろな複雑な脳の機能を同時に使っています。
脳の機能は大きく分けると、
・認知機能
・感覚機能
・運動機能
・感情機能
になるわけですが、ピアノ演奏は見事にすべてにおいてとても重要な感覚です。
音符を見て、把握・確認しそれを記憶する、それを筋感覚を通じて腕を動かし、テクニックを駆使して
演奏していきます。そして、心と感情を音楽の表現していきます。
ピアノを弾くときにはこれらの機能をすべて協調させていく必要があります。
以前何かのテレビ番組で「習い事を一つさせるなら何?」というテーマで、
「ピアノ」がダントツに一位でした。
賛否両論あると思いますが、ピアノを続けていれば記憶力、認知能力、筋感覚、運動能力、
感情の表現能力など、さまざまな力が身についていくと思います。
トーマス・マークも「ピアノを弾くことは人間の行動のなかでも最も複雑なものの一つ」と言っています。
たしかに、そう感じます。
この記事を書いている人
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新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング(音で心を整える)をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある
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