声でどのくらい印象が変るのか
声って人の印象に大きく影響します。
電話の声をとっても、だいたいどんな人なのか想像がついてしまうことがあります。
体型も影響するようで、お相撲さんなんかは皆さん特徴ある声をお持ちです。
それから、声が通る人とそうでない人もいます。
いっくら大きい声を出しても、遠くまで届かない人。
何だか、いつもしゃべってるなあと思うくらいよく声の通る人。
楽器と同じように、声にも倍音が多く含まれていて、声が通る人は普通の人よりもより豊富なんだそうです。
倍音を多く含ませるにはやはり、「腹式呼吸」(プロの発声の世界ではこうは言いません)。
私も学生の頃、声楽をやっていましたから多少大きい声は出ます。
というか、いきなりオペラみたいな声を出すとよく驚かれます(笑)。
遠くの人を呼ぶには重宝していますけど。
自分の声って聞いたことありますか?
普段、聞く声は自分の頭で響いた音を聞いていますので他人が聞くよりちょっとダンディーです。
これは録音して聞けばすぐにわかります。
「齋藤さんは声がいいねえ」
なんて言われて、調子に乗っていると痛い目にあいます。
録音して聞くと、あまりの違いに愕然として「しばらくしゃべるのはやめよう」って。
でも、ただそれはギャップがあるだけであって、他人はそれを聞き続けているわけですから。
驚くのは自分だけです。
以前に「いらっしゃいませ」の声が違うと、こうも印象が変るのかという例を出しましたが、本当に声っていろいろなことに影響します。
特に、対人関係には気をつけたいものです。
いつも明るい声を出せる人と、気分によってすぐイライラが声に出てしまう人。
専用のソフトで解析すると印象の悪い声はすぐにデータとして出てきます。
周波数解析というのがあって、それを見ると一目瞭然なのですが、それぞれ特徴が顕著に現れます。
接客業では、声の印象は命取りになりますから外部からのコンサルタントを招いて訓練していたりします。
声の影響はとても大きいのです。
ではまた。
この記事を書いている人
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新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング(音で心を整える)をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある
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