BGMの効果 その2
こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤寛です。
BGMの効果の二つ目は「イメージ誘導効果」です。
お店の雰囲気を明るくしたり、高級感を醸し出したり、子供が多い場所では楽しい雰囲気を作ったりといった具合です。
BGMの効果の中では中心的な目的となると思います。
有名デパートでの意識アンケートでも次のような結果が出ています。
「落ち着いた雰囲気ややすらぎ感を演出する」
「イメージアップにつながる(良い音楽は)」
「くつろいで買い物ができるように」
多くの人がこのように、BGMの効果をプラスに考えて使っているようです。
であれば、しっかりと目的を持って選曲し、場面や時間によって的確にBGMを使い分けることは言うまでもありません。
そして、それは売上げという形で現れるのです。
お客さんは音楽を聴きにお店にやってくるのではありません。(稀にそういったケースもありますが極めて少ない成功例です)
やはり、買いたいものや食べたいものがあって来店されるわけです。
ということは、BGMの印象は顕在意識で捉えていることは少ないのです。
無意識のうちになんとなく
「いい雰囲気のお店だね」とか「落ち着きがあっていいね」と
考えているわけです。その無意識の世界はとても怖いですよ。逆に言えば、気づかないうちにお店のファンになってもらえるということです。
店長さん、気分でBGMを変えてはいけませんよ。BGMの効果というのは明確ですから、しっかりとしたコンセプトの中で使いましょう。
私のお店の雰囲気はこういう感じがいいというのがあるでしょうから、それにあったBGMを選ぶようにしましょう。
BGMの効果はじわじわきます。
ずっと同じBGMでは飽きてしまうというのであれば、時間帯によって少しテンポを変えるのもよいでしょう。
飲食店ではランチタイムとディナータイムでは同じBGMとはいきませんよね。
食べるスピードも変わりますし、スタッフの動きも違ってくるでしょう。
的確にBGMを選びたいものです。
いかがですか。BGMの効果に二つ目は「イメージ誘導効果」でした。
覚えておきましょう。
それでは、また。
この記事を書いている人
- Twitter:@fermondo
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新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング(音で心を整える)をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある
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