聴覚と視覚の役割分担
こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤寛です。
さて、そろそろ人間の耳の話に戻しましょう。
「共鳴現象」覚えていますか?
難しい言葉ですが、ぜひ覚えて欲しいので何度でも登場します。
過去の記事にも載っているので検索してみてください。
簡単に言いますと、
聴覚と視覚に共通する感覚、例えば「明るい」という評価がありますが、明るい映像に明るい音楽を合わせることによって、印象がより明るくなるという現象です。
主に、聴覚から視覚への影響が多いのですが視覚が聴覚に影響する場合もありました。
「音像定位」ですね。
どこから、音がなっているのか判断することを言いますが、この場合は視覚の情報に大きく左右されました。
「んー、聴覚と視覚の特徴はわかったけど、いちいち覚えられません。体系立てた特徴はないのですか?」
今回はそれほど難しくないので特別にお話しします。
物事を認知する時に、聴覚は何に優れ、視覚は何に優れているのでしょうか。
聴覚は主に、「時間パターン」の把握に優れています。そして、視覚は「空間パターン」の把握に優れているのです。
ですから、「音像定位」のように空間に影響されることは視覚が優位なのですね。反対に、感情や印象に関係することはある程度、時間を伴っている展開ですから、聴覚が優位になるのです。
これは基本事項でもありますので、頭に入れておいてください。
それでは、また。
この記事を書いている人
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新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング(音で心を整える)をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある
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