ノイズは耳にいい？

2006-06-08 (木)
音楽心理学とBGM

こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤寛です。
まず、これを聴いて下さい。

noise

……。

「なんですか。ただのノイズじゃないですか」

そうです。これは、コンピューターで作り出したノイズです。
正確に言うと、ホワイトノイズとピンクノイズを組み合わせたものです。

どうですか。どんな風に聴こえましたか。
ノイズ以外の何かには聴こえましたでしょうか。

それでは、

↓スクロール、

↓スクロール。

↓スクロール

↓スクロール

↓スクロール

もっと、もっと。

そろそろ。

いきましょうか。

では、この画像と一緒に聴いて見てください。

noise

「うん、うん滝の音だ」

どうですか。映像と一緒だと、さっき聴いたより印象が変わりましたか？
なんだか、滝の音に聴こえてきませんか。

これは、以前お話しした、「映像が音を助ける」という例です。

実はこのノイズ、聴くと心地よくなるという人もいて、実際に音楽療法のように使われてもいるのですよ。
滝の音もノイズを多く含み、それが人にもいいなんて不思議です。

音と映像はうまく組み合わせて使うと効果が上がりますよ。

それでは、また。

この記事を書いている人

フェルモンド齋藤寛Twitter:@fermondo: 齋藤寛のFacebook（お気軽にどうぞ）
新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング（音で心を整える）をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある

コメント数:2

オリオリ 06-06-09 (金) 17:57

ヾ(＠⌒ー⌒＠)ノおはようございます
昨日聴力の検査をして右と左の聞こえのグラフを見せられました
検査は　ぴーぴーだったりぷーぷーだったりちちちーだったりぼぼぼーだったりきっと様々な周波数で測定したのですが
慢性的な耳鳴りをドクターに　グラフを差して言うのです　右はせみ時雨　左は金属音の耳鳴りでしょ？って
耳のスペシャリストに脱帽してきました
ああ、たまにコレに似たノイズがみみなりでなっています
Ｇ線はいいなぁ・・・・

匿名 06-06-11 (日) 8:57

コメントありがとうございます。
耳鳴りはその後大丈夫ですか。
無理をなさらずに、いい音楽を聴いてリラックスしてくださいね。
オリオリさんからのリクエストにお応えして二曲ほどご紹介します。
亡き王女のパヴァーヌやG線上がお好きということで気に入ってもらえると思います。
ヴィターリ「シャコンヌ　ト短調」
　ヴァイオリンの切ない響きがたまらないですよ。
バッハ「幻想曲とフーガ　BWV904」
　少しマイナーかもしれませんが、とても良い曲です。ブレンデルの演奏のものを所有しています。
また、何かありましたらなんなりとコメントしてください。