協和音と不協和音の話
こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤 寛です。
協和音と不協和音って聞いたことありますか。
一般的には、音が濁っていないものが協和音、濁っているものが不協和音です。
でも、これらの定義はさまざまでまだ確立されていないのも事実。
そもそも、何をもって協和音なのか、不協和音なのか分かりませんよね。
周波数比が整数な音は協和だとか、実際に聴いて感覚的に協和だとかいろいろです。
ジャズでも、ここぞってところでテンション(通常の調からはかなり外れる音)バリバリのかっこいい和音がくると、「協和してるぜー」となってしまいますよね。
単独で聴いたら、濁っていて明らかに不協和音なのに流れの中にはまると協和音(感覚的な)に変わったりもするのです。
「ド」の音を基準として、一応出ている数値を言いますと、
まずオクターブは誰が聴いても一番協和と判断します。
二番目は「ソ」の音。
三番目は「ファ」の音。
えっ、「ミ」じゃないの?
「ファ」なんですね。ここまではみんな一緒の結果です。
四番目からは「ミ」とか「ラ」とか「ミ♭」とか分かれています。
一番不協和音なのは調としても一番遠い「ファ♯」でした。
こういう話は学者が定義していても、様々な結果があります
まだまだ、研究はされていくでしょう。
そこで、BGMの話。
やはり、店内BGMはその空間と「協和」させたいですよね。
明るい空間に明るい音楽、暗くて狭い空間にバスのきいたブレイクビーツ。
常に「共鳴現象」を意識してBGMを選んでくださいね。
「共鳴現象」とは、聴覚と視覚両方を通して、より強い印象になることです。
ですから、空間の雰囲気と音楽の雰囲気が違ってしまうとなんだか落ち着かない感じになってしまうことが多いです。
お店の店長さんも「こういう雰囲気にしたいんだ」というものがあると思います。
それに基づいて、空間もできあがっていることでしょう。
最後の音楽でうまーく仕上げていきましょう。
それでは、また。
この記事を書いている人
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新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング(音で心を整える)をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある
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