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繰り返し聴くと好きになる

2006-05-29 (月)
音楽心理学とBGM

こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤　寛です。

「あっ、この曲聴いたことある！」

買い物に行って、知っている音楽に出会うとなんだか気持ちが良いものです。
そのお店が身近に感じられることもあるでしょう。

ある音楽を好きになる理由は様々ですが、「繰り返し聴く」ことは大きく影響しているのです。
CMで繰り返し、繰り返し流されると、最初はどういう曲かよく分からなかったり、特に興味がなかったものが段々音楽も理解してきて、最後には口ずさんでいたなんて経験ありませんか。

クラシックのような複雑な音楽では特に顕著です。何度も何度も聴いたり、演奏したりしているうちに好きになっていく。
これは、音楽心理学の面からも実証されています。

繰り返し聴いていると、段々心地よく感じられるというのです。
これは、まず「複雑さ」に影響されやすいことがわかっています。

一般に複雑な曲ほど聴けば聴くほど心地よく感じられる傾向があります。
それから、「リズム」です。「リズム」が最初は分かりづらくでも、何度も聴いて理解してくると心地よくなってくるのです。

もちろんこの結果は、聴く人のバックグランドや基本的な好みなどの条件は省いてのものです。
好き嫌いの傾向はもっともっと奥の深いものですが、音楽を好きになるプロセスの一つとして憶えていて損はないでしょう。

私は、単純な子供の曲でも聴いているうちに好きになってしまいます。
それでは、また。

この記事を書いている人

フェルモンド齋藤寛Twitter:@fermondo: 齋藤寛のFacebook（お気軽にどうぞ）
新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング（音で心を整える）をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある

コメント数:7

オリオリ 06-05-30 (火) 17:04

お久しぶりです　私はアイススケートの大きな大会を皮切りにもともとダイスキなラフマニノフのピアノコンチェルトの２番をヘビーローテーションで聞いています・・・実はまたべつのピアニストのものを買ってしまいました・・・
若き日のアシュケナージ＆ロンドンシンフォニーとリヒテル＆ワルシャワシンフォニーが好きです　ＣＤでは２楽章はスルーが多かったのですが仙台のコンサートで聞いたときは２楽章でポロポロ泣きました・・・　このときから繰り返し聞いたり同タイトルの聞き比べにはまっています
ちなみに膨大なＣＤはたんすにしまってあります　隠す収納です！！

匿名 06-05-31 (水) 9:47