蛍の光 その2
こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤す。
「蛍の光」についていろいろご感想ありがとうございます。
そもそもは、スコットランドの民謡で今の形になったのは1799年頃。
別れを惜しみ、すばらしい再開を願っての歌です。
1799年といえば、ベートーヴェンやモーツァルトが活躍した時代ですから、彼らも随分と親しんだそうです。
いろいろと伴奏を変えては演奏したとのこと。
なかなかの名曲なようですね。
日本では、まず卒業の曲として採用されました。
その後、主にパチンコ店での閉店音楽として使われ始め、それ以来多くのお店で閉店の音楽として使用されています。
有線のチャンネルに必ずあるというのも気軽に使う理由かもしれません。
その反応はと言えば、
調査の結果ではそれほど不快感は抱かれていないようです。
「ああ、閉店の時間か」
それくらいだという意見が多数でした。
コメントにも頂いた通り、昼間流れてしまったりしたら混乱するでしょうね。
いわゆる古典的条件付けであり、、「蛍の光」が流れたら特に意識することなく
「あっ、帰らなきゃ」と思うまで刷り込みされたのでしょう。
小さい店舗では特に流すことはなく大きな店舗での使用が多いようです。
お客さんとのコミュニケーションが取りやすいという点での違いでしょう。
不快感という観点では問題ないというのが結果です。
むしろ、閉店前に掃除を始めたり、あからさまに帰れと言っているお店の方が問題ありますね。
飲食店では外の電気を早々に消してしまうところもあります。食事くらいゆっくりさせてほしいものです。
私はよくヨドバシカメラに行くのですが、ここの店員さんは閉店5分前になっても外で呼び込みをしています。
こちらが驚いたほどです。
そんな時間にも関わらず、丁寧に商品の説明もして下さいました。非常に好印象だったのを覚えています。
そういった小さい気配りがお店の売上にもつながっているのだと思います。
ちなみに「蛍の光」が閉店音楽なのは日本だけだそうです。
ではまた。
この記事を書いている人
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新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング(音で心を整える)をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある
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