絶対音感と相対音感
こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤 寛です。
前回に続いて、耳の能力について触れたいと思います。
インターホンがなりました。
「ピーンポーン」
「あっ、ファ#―レだ。」
すごいですね。「絶対音感」です。
「絶対音感」とは他と比較することなく、音の高さを音楽的音高名で言い当てることができる能力です。
または、いつでも特定の音は発することができる能力です。
ちなみに、私にはありません。
この能力には賛否両論あるようですが、大方は絶対に必要な能力とは捕らえていないようです。
もちろんそうでない方もいますからあまり大きな声では言いません。
「絶対音感」ともう一つ「相対音感」があります。
少し、音楽的な話をしましょう。
音楽を形成するメロディは絶対的な音の高さではなく、相対的な高さなのです。
その曲たらしめている要因は、前後の音の変化の連続です。絶対的な音でなくてもよいのです。
同じ「ソ」でもト長調のであれば「主音」として扱われ、ハ長調であれば「属音」です。
同じ音でも、周りの音との関係によって音楽的正確が全く違うのです。
「ソ」だから「ソ」という捉え方は音楽的ではないのでは、ということです。
「絶対音感」と「相対音感」が両方身に付けばいいのでしょうか。
しかし、二つの音感はそもそも矛盾する音の捉え方なのですから難しいでしょう。
実際の実験結果でも「絶対音感」がある人が優れた「相対音感」があるのではないという結果が出ています。
まあ、私からするとちょっとうらやましいですけどね。
それでは、このへんで。
この記事を書いている人
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新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング(音で心を整える)をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある
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