倍音を聴き取ろう
こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤 寛です。
音感覚トレーニング第三弾です。
せっかくですから、限界まで耳を研ぎ澄ませてもらいましょう。
今回は「倍音」についてです。
「倍音?聞いたことはあるけど。」
クラシックのコンサートに行ったことはありますか。
やっぱり生の演奏はとても良いものです。
いくらCDで超絶技巧の演奏を聴いても、となりで「となりのトトロ」を弾いてもらったほうがなんだか感動するかもしれません。
では、なんでCDやMP3の音と、生の演奏と違いがあるのでしょうか。
その場の雰囲気、迫力はまず違いますね。それから、
「倍音」です。
前回にも書きましたが、人間の耳には20000Hzくらいまで聞こえるとされています。
「倍音」というのは一つの音を出すと、それ以外の音も同時に鳴るとされている音です。
具体的に言うと、ピアノに座って真ん中より2オクターブのドを弾くと、オクターブ上のドやソがなっているのです。
それでは、音感覚トレーニングをしてもらいましょう。
まず、真ん中より下のドを音が出ないように弾いてみて下さい。弾くというか押すですね。
そして、押さえたままオクターブ上のソを弾いて下さい。この音をよく憶えます。
そして、憶えたらもう一度最初のドを大きく弾きます。
どうですか、ソが聴こえましたか。
この倍音が大きく生演奏に影響しているのです。
バイオリンなどの高音の倍音にはそれ以上の高い音が含まれ、CDやMP3には録音されません。
イルカは150000Hzまで聴こえます。人間には到底聴き取ることができませんね。
時間を見つけてコンサートに行きたいものです。
それでは。
この記事を書いている人
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新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング(音で心を整える)をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある
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