なぜお客さんは「入りにくい」と感じるのか~音を活かした事務所づくり
photo © 2012 BAKOKO , Flickr
先日、月刊ベストファームさんから取材を受け、「音を活かした事務所づくり」をテーマにお話してきました。
ベストファームさんは士業など方をメインに「ワンストップ事務所で勝ち抜くための、事務所経営マガジン」と題して、事務所を構えるときの有益な情報発信をされています。
今回は、事務所に音楽を取り入れることでお客さんが過ごしやすい雰囲気を作る方法についてお話ししてきました。
なぜお客さんは「入りにくい」と感じるのか
士業事務所って入りにくいと感じている人も多いのではないでしょうか。ドアの向こうにはどんな先生が待っていて、どんな雰囲気なのか不安に思うことは当然のことだと思います。
「入ったら終わり。話を最後まで聞かないといけないのかな」なんて、漠然とした不安もあることでしょう。
そこで、入る前にイメージしやすい情報を提供するためにウェルカムボードを使うのは良い方法です。人間は歓迎されていると感じることで不安を払拭することができるからです。
また、BGMを積極的に使うのも良いでしょう。
人間本来の感覚を取り戻すには「WWB」が有効とされています。WWBとは、「Wind、Water、Bird」の頭文字を取ったものです。
これらの音を聴くと、平和を感じ、とくに鳥のさえずりは「安全な場所」と脳に刷り込まれていると考えられているため印象を高めるためには効果的です。
お客様を増やす「声」と「音」の演出
不特定多数の人が出入りする場所で印象を良くするためにBGMを使うなら、明るい雰囲気の曲でミドルテンポの曲が求められます。そして、歌詞が入るとメッセージ性が強くなるため、避けたほうが無難です。また、強烈に有名な曲も使わない方が良いでしょう。音楽の持つイメージが先行し過ぎてしまい、計画性のない選曲の場合はあまり良い効果は見込めないと考えたほうがよいでしょう。
高等テクニックとして、「お客様の気に入った曲をかける」という方法があります。
面談室などで流すBGMであれば、お客さんの好きな曲をひそかにかけることで円滑に話し合いも進むことでしょう。
こんな感じで、(まだ一部ですが)月刊ベストファームに記事を紹介していただきました。
士業の方で事務所の雰囲気を変えたいと思っているなら、BGMの積極的な導入を考えてみてはいかがでしょうか。
もし、どんな曲をどんな風にかけてよいか分からないという方はぜひご相談ください。
この記事を書いている人
- Twitter:@fermondo
- 齋藤寛のFacebook(お気軽にどうぞ)
新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング(音で心を整える)をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある
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